抄録
本稿の目的は,正負の数において,形式,数直線,具体モデルの3つのモデルを取り上げ,生徒が正負の数とそれらのモデルとの間にどのような関係をつけているのかその理解の特徴を明らかにすることである。正負の数の授業前後に事前,事後,追跡テストを行い,正答率を比較した。その結果形式モデルにおいて,減法と乗法の違いはみられなかった。数直線モデルと具体モデルにおいて,減法よりも乗法の指導効果が低く,効果もあまり続かない。減法においてモデルによる違いはあまりみられないが,乗法において形式,数直線,具体モデルの順で指導効果が低く,効果もあまり続かない。
寄稿の翻訳タイトル | Feature of the Student's Understanding of Negative Number based on the Model |
---|---|
本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 453-454 |
ページ数 | 2 |
ジャーナル | 日本科学教育学会年会論文集 |
巻 | 29 |
号 | 0 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2005 |