“共生”を標的とした新たな低環境負荷型害虫防除法の開発に向けて

Akiko Fujiwara*, Tsutomu Tsuchida

*この論文の責任著者

研究成果: ジャーナルへの寄稿総説

抄録

従来の化学農薬は,周辺環境・生物への悪影響が問題視されており,効果的かつ安全な新規防除法の開 発は喫緊の課題である。我々は,多くの吸汁性農業害虫の体内に存在し,宿主昆虫の生存や繁殖,植物ウ イルスの媒介に重要な役割を担う共生細菌との共生系に着目し,昆虫種ごとに特異的な共生の分子機構の 解明とそれを標的とした環境に優しい新規防除法の開発に取り組んでいる。本稿ではこれまでの共生研究 によって得られた成果と,現在進行中の課題について紹介した。
本文言語日本
ページ(範囲)57-62
ページ数6
ジャーナルアグリバイオ = Agricultural biotechnology
8
出版ステータス出版済み - 2024/02/20

キーワード

  • 農業害虫,共生細菌、低環境負荷、光防除技術

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