二重課題がワーキングメモリとソースモニタリングへ及ぼす影響

小澤 郁美, 湯澤 正通

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文

抄録

本研究では,大学生・大学院生を対象とし,言語的二重課題を用いてワーキングメモリの働きを阻害し,それが外部情報のソースモニタリングに及ぼす影響を検討した。40名の大学生・大学院生が実験に参加した (うち,実験群20名,統制群20名)。ワーキングメモリ課題と2回のソースモニタリング課題を実施し,ソースモニタリング課題では,異なる2人の発話者によって音声提示された単語刺激についてのソース判断を求めた。約1か月後に実施した2回目のソースモニタリング課題では,実験群にのみ,非単語を記銘させる言語的二重課題を行った。群 (実験群・統制群) × 言語性ワーキングメモリ (高・低) × ソースモニタリング (1回目・2回目) の3要因分散分析を実施した結果,群とソースモニタリングの交互作用が有意傾向であり,ソースモニタリング課題2回目において,統制群よりも実験群の得点が低く,二重課題の影響が見られた。
寄稿の翻訳タイトルObstruction of working memory by a verbal dual task and its effect on source monitoring
本文言語日本
ページ(範囲)100
ジャーナル日本認知心理学会発表論文集
2016
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DOI
出版ステータス出版済み - 2016
外部発表はい

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