羊水中病原微生物の迅速同定と迅速薬剤感受性試験を用いた産科診療システムの構築

プロジェクトの詳細

説明

我々は独自に細菌ならびに真菌の16S rRNAの8つの共通塩基配列部にユニバーサルプライマーを設定し、真核生物由来(酵母、タバコ)Taq polymeraseを使用したところ、偽陽性のない検出感度の高い細菌由来DNAの検出系を確立した。これまで86例の妊娠32週未満早産例に対して羊水穿刺を行なったところ、Ureaplasma、一般細菌ともに陽性(14例)、Ureaplasmaのみ陽 性(5例)、一般細菌陽性(13例)と感染率は37.2%(32/86)と高率であった。また、Ureaplasmaと一般細菌とも陽性例では、絨毛膜羊膜炎が64.3%、羊水中IL-8が129.5 ng/mlと異常高値を示し、児が出生後の慢性肺疾患が38.5%と感染(-)群の値(5.6%)に比し、有意に高率であった。さらにUreaplasma、一般細菌陽性例では分娩までの期間が有意(P=0.025)に短期間であった。
ステータス終了
有効開始/終了日2010/04/012013/03/31

フィンガープリント

このプロジェクトで扱った研究トピックを検索します。これらのラベルは、プロジェクトの研究費/助成金に基づいて生成されます。これらがまとまってユニークなフィンガープリントを構成します。