Abstract
本稿は,中・上級「漢字」および上級「文法」の授業において実施したMoodleを用いたオンライン定期試験についての報告である。文法,語彙,漢字といった知識を問う試験は,教科書や辞書で調べるとすぐに答えを探すことができることから,遠隔での試験実施の場合,試験の公平性を保つにはさまざまな工夫が必要となる。そこで,Moodleの解答時間の制限機能やランダム問題表示を活用したり,文字データを用いずに画像で表示したり,出題内容を辞書等で調べるだけでは答えにくいものに変更したりするなどの対応を取って実施したところ,従来の教室での用紙配布による定期試験と受験者の得点分布について明らかな差は見られなかった。受験者からは試験時間が短かったという声やインターネットの接続状況があまりよくなかったという声も聞かれたが,全体的には支障なく実施できた。
Original language | Japanese |
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Publisher | 富山大学国際機構 |
Number of pages | 11 |
Place of Publication | 日本 |
Volume | 3 |
ISBN (Print) | 2434642X |
DOIs | |
State | Published - 2021/02 |