Abstract
本研究では,読み書きが困難な子供をもつ親への親支援プログラムを作成し実施した。読み書きが困難な子供の理解や支援等に関する講義,読み書きの支援計画を作成するグループワーク,読み書きの支援を行うホームワークでプログラムを構成し,小集団形式で全7回行った。参加者6名を分析対象とした。その結果,参加者の読み書きが困難な子供に対する理解や支援等に関する知識量が増加し,養育上のストレス度や不安度が減少した。また,各参加者が家庭で4~5個の課題を実施したところ,多くの課題を達成し,子供の読みや書きのスキルが向上した。参加者の子供への学習支援に関する主観的評価では,各質問項目の平均得点が増加した。事後アンケートでは,肯定的な評価と今後の課題となる意見を得た。これらの結果から,参加者が獲得した知識とその応用,子供の実態把握と支援方法の選択,参加者の心理的な変化の三つの観点でプログラムの効果を検討した。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 241-255 |
Number of pages | 15 |
Journal | LD研究 |
Volume | 33 |
Issue number | 3 |
State | Published - 2024/08/25 |