Abstract
学部留学生がどのような内容をコメントシートに書こうとするのかを把握するため,専門家によるオムニバス形式の講義が行われる教養教育「日本事情」で毎回課されるコメントシートを用い,留学生の書いたコメントの内容面に焦点を当て分析を行った。コメントシートに書かれた内容を,大きく〈講義内容〉,〈教え方〉,〈他国の状況〉,〈自分の状況〉,〈感想〉の5項目に分類して分析した結果,〈講義内容〉と〈感想〉の記載率が高く,華道や書道のように体験活動を含む講義では〈自分の状況〉の記載率も高かった。また,1件のコメントシートに書かれた項目数を見ると,複数項目記載したコメントシートが9割近くを占めたが,〈感想〉あるいは〈講義内容〉,いずれか1項目しか記載されていないものも1割強あった。そして,5項目について,それぞれの記載内容を詳しく見たところ,〈講義内容〉では具体的な内容が記述できていないものが一定数あること,〈他国の状況〉では母国との類似点に関する記述が中心であることなどがわかった。これらの結果をもとに,コメントシートの書き方に関する指導方法を提案した。
Translated title of the contribution | An Analysis of International Undergraduate Students’ Written Lecture Reflections: Focus on the Content of the Comments |
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Original language | Japanese |
Place of Publication | 日本 |
Publisher | 富山大学国際機構 |
Pages | 1-13 |
Number of pages | 13 |
Volume | 2 |
ISBN (Print) | 2434642X |
DOIs | |
State | Published - 2019/12 |