「地方公共団体におけるグリーンボンド発行に係る法的検討―「SDGs未来都市とやま(富山)」を考える(内閣府:富山市:地方公共団体SDGsモデル事業)

Research output: Working paper

Abstract

富山市は、2018年6月15日に経済・社会・環境の分野をめぐる広範な課題に統合的に取組む国(内閣府)の「SDGs未来都市」に選定された。その取組みは、「地方公共団体SDGsモデル事業」にも選定されている。筆者らは、大学も地域創生を担うステークホルダーの一つとして、地域における自律的好循環を創出するための一助となるべく、同モデル事業の一端に関わってきた。
本研究は、自然資源(自然、自然資本、生物資源、生物資本等のことであり、本報告書では「自然資源」と記す。)豊かな富山市が、SDGsの理念に基づき、こうした自然資源を活かした社会・経済・環境の不可分かつ統合的な取組みとしてのグリーンボンド発行可能性を検討するものである。本報告書の射程も上記と同じであり、国、自治体等が発行するグリーンボンドを概観し、とりわけ自然資源を対象とした数少ない事例としてセーシェル共和国のブルーボンドや、加茂水族館クラゲドリーム債(山形県鶴岡市)等も素材としつつ、法学的および政策的な検討を行った。
Original languageJapanese
Number of pages20
StatePublished - 2019/02

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