Abstract
言語的短期記憶や言語性ワーキングメモリに負荷をかける二重課題が,外部情報のソースモニタリングに及ぼす影響を検討した。43名の大学生・大学院生が実験に参加した。参加者を言語的短期記憶の二重課題を実施するSTM負荷群と,言語性ワーキングメモリの二重課題を実施するWM負荷群に二分した。ワーキングメモリ課題とソースモニタリング課題を実施し,ソースモニタリング課題では,異なる2人の発話者によって音声提示された単語刺激についてのソース判断を求めた。この際,音声提示時に二重課題を行う条件(記銘負荷)とソース判断時に二重課題を行う条件(想起負荷)と二重課題を行わない条件(統制)を設けた。ワーキングメモリ容量の個人差に関わらず,ソースモニタリング記銘時の言語的短期記憶に負荷をかけると課題の成績が低下することや,記銘時及び再認時の言語性ワーキングメモリに負荷をかけると成績が低下することが示された。
Translated title of the contribution | Effect of working memory on source monitoring in university students |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 40 |
Journal | 日本認知心理学会発表論文集 |
Volume | 2017 |
Issue number | 0 |
DOIs | |
State | Published - 2017 |
Externally published | Yes |